交互に私の顔と見比べ中

「母さん、最近老けてきたよねぇ」広告を見ながら、娘が何気なく放った一言が突き刺ささる。交互に私の顔と見比べ中。

覗けば目元美容液という見出し。もう、いきなり何よ!アンタも女でしょ?少しは気を使いなさい。言い方があるでしょうが。

「いや何か、年齢はココから表れる!とか書いてたからさ。んで母さん見みたら、ああホントだなぁって」

「目元美容液買ったら?」アンタはどこの回しモンだ。いくら親子でも失礼にも程があるよね。私の育て方が悪かったかしら?そう反省しながらも気にかかり、差し出された広告を受け取る。

「ええっと…『まだまだ人生これから!そんな貴女の為の目元美容液です!』わ、何コレ高いじゃん!」

「当たり前でしょー、安かろう悪かろうよ。良い物はそれなりに値段するさ。どうしても買えない値段じゃ無いんだし、折角顔の作りは良い方だから、そういう所にも気を使おうよ」

これ喜ぶところかしら?でも微妙な言い回し…もっとちゃんと褒めてくれたら良いでしょうが。

そう感じてくれるなら、目元美容液の購入検討しちゃおっか!